訪問看護事業所の投稿です
入居時に訪問看護を契約されたS様。
何に対しても一度決めたら頑なにこだわる。それをご家族だろうと職員だろうと関係なく徹底する、そんな昔ながらのお父さんのような方でした。
病状の進行もあり、徐々に身体の自由が失われていく中、夜間せん妄(意識が混乱し、幻覚や妄想、不安などの症状が現れる状態)でさらに苦しい思いをされていました。ふと我に返った際に、「あなたに申し訳ないことをした。すみません」と謝罪されるS様。ご自身の意思でそうしたことをしているわけではないにもかかわらず、私たち職員へも気を遣われる…そんな優しい方でした。
私たちは、そんなS様の苦しみを少しでも緩和させたり、気を紛らわせることができないか、こまめに状態観察を行いながら医療機関との連携を密に図り、サービスの追加や訴えの強い疼痛へのアプローチを変えるなど行っていきました。
しかし最期の時は唐突にやってきました。もう少しで日付が変わるという深夜。1時間おきに行っていた巡視の際、静かに息を引き取られました。
【父さんは「わたしはここのみんなと仲良くやってるよ。みんなよくしてくれて感謝している」と言っていました。皆さんに親しくしていただき、お話しして笑い合ったり、日中はもちろん夜間に起きる様々なことを助けていただきました。最後にはご飯も食べれて、散髪もできて、2回の特浴で気持ち良さに感動して、皆さんの愛に包まれながら、思い残すことなく生き抜いてくれたと思います。私も素敵な皆さんとの楽しいおしゃべりでたくさんの元気をもらいました。私まで優しく支えてくださりありがとうございました。】 ※ご家族からのお手紙を抜粋
ご家族から直筆で書かれたお手紙をいただき、もったいないお言葉で綴られた数々のことに対して、素直に嬉しさと、最後の時までもっと良いケアができたのではないのかという後悔が入り混じったものを感じるのでした。
私たちあなぶきケアサービス訪問看護事業所は、アルファリビングに入居された方々の、健康だけでなく安心もご提供していけるよう、今後も誠心誠意サービスに努めてまいります。



