お役立ちコラム

高齢化が進むとともに、認知症を患いながら生活をする高齢者も増えてきました。現在は認知症を発症していなかったとしても、年齢を重ねるとともにさまざまな原因で認知症症状を引き起こしてしまう可能性があります。

そこで本記事では、認知症を予防するために押さえておくべきポイントや、認知症の種類、認知症を発症した場合の対処方法について、詳しく説明します。

押さえておくべき認知症の予防法とは?

年齢を重ねるとともに、さまざまな疾患を発症しやすくなるため、あらかじめ疾患の予防法を身につけておくことが大切です。認知症においても同様です。適切な予防法を理解しておくことで、認知症の発症を未然に防ぐことができるようになり、あなたらしい人生を長く歩めるようになるでしょう。

具体的な認知症の予防法は、以下の5つです。

  • 1.他者と関わる機会を増やす
  • 2.適度に体を動かす
  • 3.ストレスをうまくコントロールする
  • 4.生活習慣病にならないようにする
  • 5.五感を活性化させる

これらを知っておくと認知症発症の予防ができ、要介護状態になりにくい体を維持できるでしょう。ここからは、押さえておくべき認知症の予防法について、詳しく説明します。

予防法1.他者と関わる機会を増やす

1つ目は、他者と関わる機会を増やすことです。「人は他者と関わり合いながら生きていく動物」だとも言われており、他者と関わることが脳にとって良い刺激になるとされています。

そのため、家族と会話する機会だけでなく、同じ趣味を持つ人たちと交流する機会を設けたり、自分自身の成果を他者に見てもらうといった場面を設けることが大切です。また、介護サービスの利用でも他者としっかりとコミュニケーションをとれるため、脳を活性化させる方法の1つと言えるでしょう。

予防法2.適度に体を動かす

2つ目は、適度に体を動かすことです。他者とコミュニケーションをとる以外に、体を動かすことでも脳を活性化できると言われています。

近所を散歩するだけでも、脳の血流を増加させる効果が期待できます。さらにグランドゴルフなどのスポーツでは、作戦を考えながら体を動かすことで、脳の多くの機能を使えます。苦痛にならない程度に、できる範囲で頭と体を動かす習慣をつけていくことが大切です。

予防法3.ストレスをうまくコントロールする

3つ目は、ストレスをうまくコントロールすることです。ストレスが認知症の発症に関連するということは、あまり知られていません。しかし、ある研究では「若い時にうつ病を発症した人は、アルツハイマー病や脳血管性の認知症を発症する危険性が高くなる」とも言われています。

また、中年期において不安や嫉妬といった感情を強く持つ傾向のある人も、認知症を発症しやすいとも言われています。そのため、日頃からストレスとうまく付き合っていくことが、将来的に認知症の発症を防ぐために大切だと言えるのです。

予防法4.生活習慣病にならないようにする

4つ目は、生活習慣病にならないようにすることです。海外の研究では、「糖尿病や高血圧を患っている人が、認知症を発症する確率が高くなる」という説も発表されています。また、「生活習慣病が原因で脳血管疾患を発症する人も多い」とも言われています。生活習慣病を予防することは、認知症の発症を防ぐために重要だと考えられているのです。

生活習慣病を予防することは、認知症以外にも、心臓病やがんを患う危険性を下げるとも言われています。健康的な体を長く維持するためには、「生活習慣病をいかに防ぐか」ということがとても大切なのです。

予防法5.五感を活性化させる

5つ目は、五感を活性化させることです。脳の機能を活性化させる方法は、コミュニケーションや運動が代表的です。それ以外にも、アロマセラピーで嗅覚を刺激したり、普段とは違う料理を楽しんで味覚を刺激するといった方法もあります。五感をしっかり刺激することで、脳はさらに活性化するのです。

脳に刺激を与えていたとしても、毎日同じような刺激ばかりでは、脳の広い範囲を活性化させることはできません。そのため、五感をしっかりと刺激できるような取り組みをすることが、認知症を防ぐために大切になります。

実はいろいろある?代表的な認知症の種類

この疾患についてある程度の知識を持っている人は多いですが、認知症にもさまざまな種類があるため、症状が引き起こされる原因が異なってくるのです。代表的な種類には、以下の4つがあります。

  • 1.アルツハイマー型
  • 2.脳血管疾患によるもの
  • 3.レビー小体型
  • 4.前頭葉や側頭葉の萎縮によるもの

これらの種類があることを知っておけば、この疾患についてさらに詳しく理解できるようになり、専門的な知識のもとで発症予防に取り組めるようになるでしょう。ここからは、この疾患の代表的な種類について、詳しく説明します。

種類1.アルツハイマー型

1つ目は、アルツハイマー型認知症です。年齢を重ねるとともに、徐々に脳の機能が低下することで発症する病気です。そのため、症状が軽い段階でこの疾患を疑い、早期に治療へと結びつけることが、予後を悪くしないために大切になります。

最も身近な存在である家族でも、アルツハイマーの症状が出現していることに気づかないケースもあります。そのため、物事を思い出しづらくなったり、周囲への関心が低くなったりするなど、今までの様子と少しでも変化を感じれば、認知症を疑えるようになっておくことが大切です。

種類2.脳血管疾患によるもの

2つ目は、脳血管疾患により発症する認知症です。脳血管疾患にも、脳梗塞や脳出血など様々な病気があります。このような病気が原因となり、脳に送られる血流量が少なくなってしまうと、脳の機能が低下して認知症を引き起こしてしまうのです。

種類3.レビー小体型

3つ目は、レビー小体型認知症です。この病気について知っている人はあまり多くありませんが、実はアルツハイマー型の次に多い認知症です。

この疾患では、脳の中にレビー小体という物質が蓄積することで、脳の機能が低下していきます。レビー小体が蓄積する場所によって、記憶力が低下したり、歩行などの運動が困難になったりするなど、さまざまな症状が現れるのが特徴です。中でも「幻視」は特徴的な症状です。幻視症状が出現することで、本人もご家族もとても不安な気持ちになります。

種類4.前頭葉や側頭葉の萎縮によるもの

4つ目は、前頭葉や側頭葉の萎縮によって発症する認知症です。他に比べて頻度の高いタイプではありません。脳の前頭葉側頭葉に限定して萎縮がみられることで、症状が引き起こされます。

はっきりとした原因が分かっていなかったり、症状が進むのを防ぐ方法がないと言われています。しかし、早期に発見されれば、生活習慣や行動を調整して、日常生活を過ごしやすくすることが見込めます。

その他の疾患でも認知症が起こる

ここまでは、認知症の代表的な種類について説明しましたが、これらの種類以外の疾患でも、認知症を発症することがあるのです。ここからは、その他の疾患が原因で起こる認知症について、詳しく説明します。

感染症が原因になることもある

認知症は、感染症が原因となって引き起こされる場合もあると言われています。感染症が原因となって脳炎や脊髄炎を引き起こすと、脳の機能を害してしまい、認知症の症状を引き起こすのです。

そのため、普段から免疫力を高めておき、ウイルスや細菌が体に入らないようにしておくことも、認知症を予防するために大切だと言えます。

外傷で認知症を発症するケースも

認知症は内科的な疾患によるものだと思われがちですが、外傷によっても認知症を発症することがあります。これは、二次性の認知症とも言われており、スポーツで頭部に衝撃を受ける、日常生活中に転倒して頭を打つといった原因で、脳の機能が損なわれてしまうのです。

普段からケガをしないような対策を取って、安全に日常生活を過ごせるよう心がけることが重要です。

食生活の乱れや大量飲酒の乱れも原因の一つ

食生活を改善し生活習慣病を予防することや、お酒を控えることも、認知症を予防するために大切です。以前は、「適度な飲酒は体に良い」とされ、「酒は百薬の長」とまで言われてきました。しかし、最近では「少量の飲酒であっても脳を萎縮させる」と言われているのです。

また、お酒を飲む量が増えれば増えるほど、脳が萎縮するスピードが速くなるという研究結果もあります。節度を持った飲酒が大切だと言えます。

認知症を発症した場合の対処方法

認知症を発症した場合、できるだけ早く対処することが穏やかな日常生活を過ごす上で大切になります。ここからは、認知症を発症した場合の対処方法について、詳しく説明します。

認知症の予防薬などで早めに治療開始する

現在のところ、認知症を完全に治す薬は開発されていません。しかし、認知症の種類によっては、薬を内服することによって、症状の進行を抑えられるものもあります。

できるだけ早く内服を始めれば、症状が深刻化を防ぐことが期待できます。認知症の疑いがある場合は、できるだけ早く病院を受診しましょう。

身近な人に協力を求める

認知症であると指摘されると、そのことを周囲の人に隠してしまいがちです。しかし、身近な人に協力を依頼しておくことで、トラブルが発生した時に適切な対応ができたり、役立つ情報が手に入れやすくなったりします。

まとめ

本記事では、認知症を予防するために押さえておくべきポイントや、認知症の種類、認知症を発症した場合の対処方法について詳しく説明しました。認知症を予防するのも大切ですが、認知症であると分かったら、介護サービスの利用を検討することも、安定した生活を維持するために有効な選択肢です。

あなぶきの介護では、認知症を発症しても安心して暮らせるよう、介護相談や各種サービスを提供しております。将来の生活について不安やお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。

あなぶきメディカルケア株式会社
取締役 小夫 直孝

2011年 4月 入社 事業推進部 配属 
2012年 4月 第2エリアマネージャー(中国・九州)
2012年11月 事業推進部 次長
2015年 4月 リビング事業部 部長 兼 事業推進部 部長
2017年 10月 執行役員 兼 事業推進部 部長 兼 リビング事業部 部長
2018年 10月 取締役 兼 事業本 部長 兼 事業推進部 部長

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