お役立ちコラム

医療技術の進歩もあり、人の平均寿命は大きく延びました。特に日本は世界一ともいえる平均寿命の長さを誇り、長寿大国とも呼ばれています。その一方で、高齢者の介護についてはさまざまな問題を抱えています。適切な介護を受けるためには一定の費用がかかるため、必ずしも誰もが容易に受けられるというものではありません。
そういった負担を緩和し、誰もが適切な介護サービスを受けられるように支える仕組みが、介護保険です。介護保険を利用することで、要支援者がなるべく自立的な生活を送れるよう、さまざまな介護サービスを利用するための資金援助を受けることができます。

このように介護保険は便利なものですが、その制度や仕組みについてはあまり知られていない部分もあります。これからのことを考えるのであれば、介護保険について知っておくことが大切です。そこで今回は、介護保険の仕組みについてご紹介します。

■介護保険とは?

介護保険制度は、2000年4月に施行された介護保険法と同時に開始された制度です。介護保険の被保険者は、一定の介護サービスを1割の費用負担で利用することができます。このとき、残りの9割は介護保険制度の財源から事業者に支払われます。介護保険制度の財源は、公費(税金)と保険料が50%ずつです。50%の公費のうち国が25%を負担し、都道府県と市町村が12.5%ずつを負担します。

介護保険の保険料は、40歳から支払い義務が生じます。この支払い方法は、第1号被保険者と第2号被保険者によって異なります。第1号被保険者は65歳以上の方、第2号被保険者は40~64歳までの方です。第1号被保険者の場合、各市から送られる納入通知書で支払うか、年金から天引きされるかの2種類の支払い方法があります。保険料は所得によって5段階に設定されており、その基準額は市町村によって異なります。第2号被保険者の場合、加入している医療保険料のなかに介護保険料が加算されます。そのため、介護保険料は加入している医療保険によって異なります。

■介護保険のサービスを受けることができる条件

車いすの高齢者
介護保険の被保険者には第1号被保険者と第2号被保険者の2種類があり、これらによってサービスを受けることができる条件は異なります。
第1号被保険者の場合、要介護認定や要支援認定を受けることができれば誰でも支援を受けることができます。老化によって介護が必要になったという場合だけでなく、交通事故などの後遺症によって介護が必要になった場合でも認定さえ受ければ支援を受けることができるのです。
これに対し、第2号被保険者の場合は前提として医療保険に加入している必要があります。第2号被保険者は、医療保険料の一部として介護保険料を支払うからです。これに加え、特定疾病で介護が必要になった場合にのみ介護保険のサービスを利用することができます。対象となる特定疾病は介護保険法によって定められており、がん末期や関節リウマチ、筋萎縮性側索硬化症、骨折を伴う骨粗しょう症など16種類あります。

■いざというときのためにきちんと理解しておこう

今回ご紹介したように、現在の介護保険の仕組みでは誰もが気軽に利用できるというわけではありません。介護保険のサービスを受けるためにはいくつか条件があり、それをクリアしている必要があります。特に64歳以下の比較的若い世代の場合、介護保険のサービスを受けることはなかなか難しいといえます。
とはいえ、介護が必要な人にとって、介護サービスを利用するための負担は大きな問題です。それを軽減することができる介護保険制度は、要介護者や要支援者、あるいはその家族にとって非常に便利な制度だといえます。介護保険の制度や仕組みについてきちんと理解し、いざというときに活用できるようにしておきましょう。

あなぶきメディカルケア株式会社
取締役 小夫 直孝

2011年 4月 入社 事業推進部 配属 
2012年 4月 第2エリアマネージャー(中国・九州)
2012年11月 事業推進部 次長
2015年 4月 リビング事業部 部長 兼 事業推進部 部長
2017年 10月 執行役員 兼 事業推進部 部長 兼 リビング事業部 部長
2018年 10月 取締役 兼 事業本 部長 兼 事業推進部 部長

ご不明な点は、お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ・
資料請求はこちら