お役立ちコラム

生まれてから亡くなるまでの間、ずっと同じ場所で生活している人は珍しいものです。多くの方は進学や就職、結婚など人生の転機と共に住み慣れた土地を離れ、なかには多くの土地を渡り歩く方もいます。
高齢になってから、転居するケースも少なくありません。総務省が人口移動についてまとめた「住民基本台帳移動報告」によると、平成27年に高齢者人口が大きく増えた県がいくつかあります。そこで今回は、高齢者の人口推移や高齢者人口が著しく増加した県についてご紹介します。

 

■日本の高齢者人口

日本は世界でも有数の長寿大国です。そもそも高齢者の人口が多かったことに加えて、近年ではご存知の通り、「少子高齢化」が進んでいます。平成28年9月時点の推計では、65歳以上の高齢者人口は約3,500万人。総人口に占める割合は27.3%であり、前年の26.7%よりも増加しています。また、70歳以上人口は19.2%、75歳以上人口は13.4%、80歳以上人口は8.2%であり、いずれも前年度よりも増加しています。日本の高齢化は確実に進んでいるのです。
男女別の高齢者人口をみると、男性人口の24.3%、女性人口の30.1%が高齢者となっています。人口性比(女性100人に対する男性の数)は0~14歳で105、15歳~64歳で102.1と男性のほうが多い結果となっていますが、65歳以上では76.4と女性のほうが多くなっています。70歳以上、75歳以上と年齢が上がるにつれて女性の割合が多くなっており、女性のほうが長寿であることが見て取れます。
こうして数字で見ると、いかに日本に高齢者が多いかがわかりますね。

 

■高齢者の転入が多い3つの県

2pixta_19264412_M

住民基本台帳移動報告を見ると、高齢者の人口推移を確認することができます。これによると、平成27年に高齢者の人口移動が転入超過(転入者から転出者を差し引いた数)となっている県は23県。なかでもその数が多いのが埼玉県、千葉県、神奈川県の3県です。転入超過数は埼玉県が2,056人、千葉県が2,040人、神奈川県が1,121人となっています。なかでも神奈川県の転入超過数は前年度に比べて192人の増加となっており、特に転入超過数の増加率が高い県であるといえます。
埼玉県、千葉県、神奈川県という都市部が転入超過となっている一方で、東京都は5,000人以上の転出超過(転入者より転出者のほうが多い)となっています。このことから、高齢者にとって中規模の都市部は医療や社会福祉などの面で利便性が高く、子世代や孫世代との同居・近居ができて魅力的であるものの、東京都ほど巨大な都市は好まないということがわかります。

 

■男性は65~69歳、女性は85歳以上で都道府県間移動率が高い

平成27年の都道府県間移動者数は、約230万人です。そのなかで、65歳以上の高齢者は約11万人であり、総数に占める割合は4.8%となっています。つまり、1年間に約5%の高齢者が異なる都道府県へと移動しているのです。
都道府県間移動率(人口に対する移動者の割合)をみると、男性が2.16%、女性が1.62%となっています。これをさらに細かく年齢5歳階級別にした場合、高齢者の区分では85~89歳が0.43%で最も高くなっています。また、男女別に見た場合、男性は65~69歳が0.44%で最も高く、女性は85歳~89歳が0.46%で最も高い結果となっています。女性で高齢になるほど転出者が多いのは、女性のほうが平均寿命が長いこともひとつの要因になっていると考えられます。

 

高齢者は基本的に同一都道府県内で少距離の移動が多いとされていましたが、実際にはそれだけではなく、他の都道府県への移動もしています。近年は高齢者向けの移住サポートを行っている自治体も増加傾向にあるため、今後も高齢者の人口移動は増えていくことが考えられます。

ご不明な点は、お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ・
資料請求はこちら