お役立ちコラム

介護サービスは、施設に入居を必要とするものと、しないものに分類されます。入居を必要とするものとしては、老人ホームや高齢者向け住宅などがあります。これに対し、入居を必要としないものにはデイサービスやデイケアなどがあります。

「通所サービス」とも呼ばれるデイサービスとデイケアは、どちらも日中の一定時間の間、施設内でさまざまな介護サービスを提供しています。このふたつの名前は似ていますが、そのサービス内容やサービス目的は大きく異なります。似通った名前のために混同されやすいふたつのサービスには、どういった違いがあるのでしょうか。そこで今回は、デイサービスとデイケアの違いについてご紹介します。

 

■デイサービスとデイケアの違い

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デイサービスは、介護保険サービスで「通所介護」という名前で呼ばれているサービスです。利用者は、日中の一定時間施設に通い、食事や入浴、機能訓練といった介護サービスを受けます。利用者は、老人ホームなどに入居するほど重度の要介護状態ではないけれども、在宅介護をしてくれる家族の負担を軽減したいといった理由で利用することが多いといわれています。

これに対して、デイケアは介護保険サービスで「通所リハビリテーション」と呼ばれているサービスです。利用者が日中に一定時間施設を利用するという点ははデイサービスと同じですが、利用者の目的は介護サービスをうけることではなく「リハビリテーションをうけること」となっています。リハビリテーションサービスとは、入浴や食事といった生活介護サービスではなく、機能の回復に重点を置いたサービスです。ただし、デイケアで食事や入浴といったサービスが受けられないかというと、そういうわけではありません。あくまでもリハビリテーションが主目的であるため、サービスが簡素化されていることはありますが、一通りの生活介護サービスをうけることができます。

 

■機能訓練とリハビリテーション

通所サービスでは、身体の機能を回復させるためのリハビリテーションや機能訓練をうけることができます。このリハビリテーションと機能訓練は混同されることが多くあるのですが、実は大きな違いがあります。そして、その違いが、デイサービスとデイケアの決定的な違いにもつながります。

機能訓練とリハビリテーションは、どちらも身体機能の回復・向上を目的としたものです。ただし、リハビリテーションをうけるには、前もって医師の指導をうけておくことが必要となります。また、実際にリハビリテーションをうける際にも、作業療法士や理学療法士、看護師といった特定の資格を有したスタッフに指導をしてもらう必要があります。これに対して機能訓練は、医師の指導などは必要なく、一般的な介護スタッフの補助だけでうけることができます。

リハビリテーションサービスを受けられるデイケアは、リハビリ専用の部屋や設備が用意されているため、より医学的・専門的なサービスをうけることができます。

 

■デイサービスとデイケアは併用可能?

デイサービスとデイケアは、似通った名前とは裏腹に、異なった性質を持つサービスです。そのため、それぞれの特化したサービスを併用したいという方もいるでしょう。

デイサービスとデイケアの併用ができるかどうかは、利用者の介護認定によって変わってきます。介護保険では、利用者の要介護度が高くなればなるほど、それだけ多くの介護サービスを利用することができます。要介護度1~5に認定されている場合は、デイサービスとデイケアの併用が可能とされています。しかし、要支援1~2の場合は、どちらか一方のサービスの利用しか許可されていません。

ただし、これらは両方に保険が適応できないというだけなので、どちらかを全額負担するなら併用は可能です。

■介護予防通所リハビリテーションとは

リハビリの様子

要介護ではなく、要支援1~2の認定を受けた人が利用できる施設が「介護予防通所リハビリテーション」です。日常生活の自立を助けるための理学療法や作業療法などのリハビリを行い、介護の予防を目的としています。日常生活上の支援にプラスして、個別に必要な運動機能改善、栄養改善、口腔機能改善を組み合わせたサービスを提供しています。

■機能訓練型デイサービスとは

前述しておりますが、機能訓練型デイサービスは介護保険上の「通所介護」にあたり、介護がメインではなく、機能訓練がメインです。理学療法士を配置していたり、整骨院や鍼灸院が運営しているのが特徴です。

機能訓練型デイサービスでは、日中の数時間、運動療法やリハビリに取り組みます。手すりのついたウォーキングマシンでの歩行訓練や、ストレッチなど、体力の向上や介護予防が目的としたプログラムを実施しています。

デイサービスで行われる機能訓練は、医師の事前指導や作業療法士、理学療法士、看護師などによる指導は必ずしも必要ではありません。しかし、機能訓練型デイサービスでは、機能訓練がメインであり、リハビリテーションには、看護師や作業療法士、理学療法士といった専門家によるサポートを受けることができます。

利用時間は3時間から4時間と、一般的なデイサービスよりも短め。短い時間で介護予防に重点を置いたトレーニングを積めるのが最大の魅力です。

 

デイサービス、デイケア、機能訓練型デイサービス、それぞれにメリット・デメリットや対象者の設定があります。

利用を希望する場合は、担当の医師やケアマネージャーに相談し、事業所をいくつか見学してから通所先を決めるようにしましょう。

あなぶきメディカルケア株式会社
取締役 小夫 直孝

2011年 4月 入社 事業推進部 配属 
2012年 4月 第2エリアマネージャー(中国・九州)
2012年11月 事業推進部 次長
2015年 4月 リビング事業部 部長 兼 事業推進部 部長
2017年 10月 執行役員 兼 事業推進部 部長 兼 リビング事業部 部長
2018年 10月 取締役 兼 事業本 部長 兼 事業推進部 部長

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