お役立ちコラム

介護保険で利用できるサービスとしては、老人ホームに代表される「入居型のサービス」がよく知られています。こうした入居型のサービスは、介護の知識を持つスタッフが多く在中しているため安心です。
介護サービスにはさまざまな形態があり、比較検討をすることで自分に合った最適なサービスを見つけられます。たとえば、同じように施設を利用するサービスとして知られるデイサービス(通所介護)は、入居ではなく日帰りで利用することができるため、その気軽さから人気のある介護サービスです。 今回は、デイサービスがどういったものなのか、メリット・デメリットは?気になる疑問点についてご説明します。

■デイサービスとは?

デイサービスは上述したように、日帰りで施設に通いながら受けるサービスです。基本的に送迎バスや送迎車で移動するため、利用者の家族が送迎をする必要はありません。「家にひきこもりがちな介護者に外へ出る機会を与えたい」という場合はもちろん、「介護をするご家族の方が仕事や育児をする時間を確保したい」という目的で利用することもよいでしょう。
ただし、デイサービスを利用するためには、被介護者が要介護1~要介護5のいずれかに認定されている必要があります。要支援1・2の場合はデイサービスではなく、介護予防通所介護という別サービスの対象となっています。

 

■デイサービスで受けることができるサービス

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デイサービスでは、食事や入浴、健康状態の確認、機能訓練、レクリエーションなどのサービスを受けることができます。それぞれのサービスがどういった内容で提供されるかは、各事業者によっても異なります。
食事の場合、利用者の好みに合わせたり、旬の食材を使ったりと、グルメ色が強い施設もあれば、病院食のような食事が提供される施設もあります。入浴では、大浴場で大勢が同時に入浴する施設もあれば、ひとりずつ個別で入浴する施設もあります。
そのなかでもレクリエーションは、各施設の特色がよく出るサービスです。囲碁や将棋といった頭を使うものや、俳句や絵といった創造力が必要なもの、椅子取りゲームやボールを使った遊びといった身体を動かすものなど、その種類はさまざまです。また、散歩や遠足、買い物など積極的に外に出る施設もあります。各施設のレクリエーションが利用者の嗜好と合うか事前に把握できるよう、デイサービスを利用する前は見学をすることが大切です。

 

■デイサービスの利用方法

デイサービスを利用するためには、まず担当のケアマネジャーに相談します。ケアマネジャーとの相談でデイサービスの利用が決定したら、利用したい事業所をいくつかピックアップします。事業所を選ぶ際には、立地や施設・職員の雰囲気、サービス内容、契約などを、しっかりと比較することが大切です。その後、ピックアップした事業所に見学にいき、最終的に利用する施設を決定します。
施設を決めたあとは、利用したいサービスの内容や利用頻度を検討し、ケアマネジャーと共にケアプランを作成します。納得のいくケアプランが完成したら、サービス提供事業者と契約します。契約が完了すれば、サービスの利用を開始することができます。

 

デイサービスは老人ホームなどと同じく施設を利用する介護サービスですが、老人ホームとは異なり自宅から日帰りで通うことになります。そのため、長く暮らした家から離れたくないという高齢者の気持ちを尊重することができます。また、介護者が自由に使える時間を確保することができます。介護疲れやストレスが大きな問題となっている今、こうした介護から一時的に離れることができるサービスは、介護者、被介護者共に重宝するサービスであるといえます。

■デイサービスでかかる費用はどれくらい?

デイサービスを利用する場合は、介護保険が適用されます。ただし、介護保険のサービスを受けるには、利用者が要介護認定を受ける必要があります。介護保険の対象者は自己負担額1割で介護サービスを受けることができます。ただし、一定の所得がある場合には、自己負担額は2割となります。

 

■デイサービスの利用料金の目安

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デイサービスを利用する際にかかる費用は、利用者の要介護度や利用する時間などによっても変わります。以下に、その一例についてご紹介します。

 

・要支援の場合

要支援1・2の方が受ける通所介護(デイサービス)を、介護予防通所介護と呼びます。内容は、要介護者が受けるデイサービスと大差はありません。介護予防通所介護は、基本的に月額制となっています。途中で要支援・要介護の区分が変更された場合や、事業所が変更となった場合、契約を解除した場合などは、日割りで費用が計算されます。
介護予防通所介護にかかる費用の目安は、要支援1の場合で1ヵ月1,647円、要支援2の場合で1ヵ月3,377円となります。このほか、運動機能向上や口腔機能向上、栄養改善といったメニューを利用する場合には、別途費用が加算されます。

 

・要介護の場合

要介護の場合、利用者の要介護度や利用する時間によって1回の利用料金が変わります。要介護度が低いほど、また利用時間が短いほど費用は安くなります。ただし、これらの費用は各施設によって異なります。以下で、あくまでも目安の費用例をご紹介します。

 

【要介護1の場合】

3時間以上5時間未満の利用で1回400円~450円程度かかります。
5時間以上7時間未満の利用で1回600円~650円程度。
7時間以上9時間未満の利用で1回700円~750円程度となります。

 

【要介護2の場合】

3時間以上5時間未満の利用で1回450円~500円程度。
5時間以上7時間未満の利用で1回700円~750円程度。
7時間以上9時間未満の利用で1回800円~850円程度となります。

 

【要介護3の場合】

3時間以上5時間未満の利用で1回500円~550円程度。
5時間以上7時間未満の利用で1回800円~850円程度。
7時間以上9時間未満の利用で1回900円~1,000円程度となります。

 

【要介護4の場合】

3時間以上5時間未満の利用で1回550円~600円程度。
5時間以上7時間未満の利用で1回900円~1,000円程度。
7時間以上9時間未満の利用で1回1,000円~1,200円程度となります。

 

【要介護5の場合】

3時間以上5時間未満の利用で1回600円~700円程度。
5時間以上7時間未満の利用で1回1,000円~1,200円程度。
7時間以上9時間未満の利用で1回1,100円~1,300円程度となります。

 

こうした基本的な料金に加え、入浴や口腔機能向上、栄養改善、若年性認知症ケアといった特別なメニューを行う場合には、別途費用がかかります。

 

上述したように、デイサービスの利用料金は各施設によっても変わります。デイサービスの利用を検討する場合には、事前に利用料がどれくらいかかるのかを確認するべきです。

■デイサービスの主なメリット

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デイサービスには、さまざまなメリットがあげられます。主なメリットは、以下の通りです。

・心身の健康維持や向上がはかれる

デイサービスでは、生活機能訓練や口腔機能訓練だけでなく健康チェックなども行っているため、健康維持や向上に役立ちます。また、自宅から出て人と触れ合うことで「ひきこもり」を防ぐことができ、孤立感を解消させ精神的な安定を与えることもできます。心身の健康維持や向上をはかれる点が、デイサービスの魅力の1つです。

・家族の負担を減らせる

デイサービスを利用すると、日中、家族は「介護」から解放されるため、介護にかかる身体的、精神的負担を減らすことができます。また、自分の時間が確保できることから心にも余裕が生まれ、「介護ノイローゼ」などになるのを防ぐこともできます。

・楽しみや生きがいができる

心身ともに健康でいるには、「楽しみ」や「生きがい」は欠かせません。デイサービスでは、機能訓練としてさまざまなレクリエーションや運動が行われ、趣味活動や娯楽を楽しむこともできます。それらを通して「楽しみ」や「生きがい」を見つけることができ、生活に活力が生まれます。

・お風呂に安心して入れる

「自宅の浴室は段差が多く滑りやすいため、安心して入浴できない……」という高齢者は多くいます。デイサービスでは、介護スタッフによる入浴サービスが提供されているため、安心して入浴することができます。

■デイサービスの主なデメリット

さまざまなメリットがあげられるデイサービスには、いくつかの注意点もあげられます。その主な注意点とは、以下の通りです。

・ストレスを感じる場合がある

人によっては、施設の雰囲気が合わずストレスを感じてしまったり、他の利用者との気が合わずにストレスを感じてしまったりするという心配があるかもしれません。こうした心配は、事前に施設の様子を見学したり、スタッフとしっかり話し合ったりしておくことで防げます。

・費用が多くかかるケースもある

デイサービスに通うには、費用が発生します。要介護度数や要支援度数、利用するケアプランによって費用は異なり、基本的には利用する回数に比例します。

 

さまざまなメリットやデメリットがあげられるデイサービス。家族の負担を減らすことができ、高齢者本人の生活支援にもなるデイサービスは、両者ともに有益なサービスとなっています。利用する場合は、高齢者本人がストレスを感じないような施設を選ぶことが大切です。

あなぶきメディカルケア株式会社
取締役 小夫 直孝

2011年 4月 入社 事業推進部 配属 
2012年 4月 第2エリアマネージャー(中国・九州)
2012年11月 事業推進部 次長
2015年 4月 リビング事業部 部長 兼 事業推進部 部長
2017年 10月 執行役員 兼 事業推進部 部長 兼 リビング事業部 部長
2018年 10月 取締役 兼 事業本 部長 兼 事業推進部 部長

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